目的別の学習プロセス
英語学習の目的別の学習プロセスを、紹介します。
大学受験・TOEIC(R)・英検などで良い点数を取りたい!
大学受験や資格試験で必要な英語力と、実際に日常生活で必要な英語力は別物とお考えではないでしょうか?
実は、この二つの英語力は同時に伸ばすことができます。それどころか、同時に取り組むことによって、より高いところを目指すことができるのです。試験によって、特定の英語力を数値化することは、英語を使えるようにするためのモチベーションの維持に役立ちます。
ただし、注意しなければならないのは、4技能の学習の順序を間違えないことです。「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」の順番です。
まずは、きちんとした発音を身に付けて、実際の英語の音とのズレをなくし、正しく聞き取れるようにします。
それから、感情移入して英語を発話できるようにします。
感情移入して発話できるようになると、文章を読んだ時に、映像や感情が頭の中に沸き起こるようになります。英文を訳しながら読んでいる人と、映像や感情で理解できる人とでは、英文の処理スピードが全く違います。
入試や資格試験に向けた学習を通じて、真の実力をつけるよう、頑張りましょう。
ビジネスで英語を使えるようになりたい!
仕事で英語を使わなければならない場面では、"ビジネス英語"というものを身に付けなければならないとお考えではないでしょうか?
ビジネス英語を多く含むTOEICのスコアで950点を取っていても、基礎的な英語の音の聞き取りができない人は多いです。実務で必要なビジネス用語は、実際の日常業務の中でこそ身に付けることができるものです。
さまざまなビジネスで使う表現以前に、本当に身に付けなければならないものは、英語をきちんと聞き取り、正確に発信する能力ではないでしょうか。
そのためには、発声を含めて、きちんとした発音を身に付け、英語を心から繰り出すための英文法を習得しなければなりません。
英語を使える環境を生かして、真の実力を身に付けていきましょう。
海外旅行で現地の人とコミュニケーションを取りたい!
海外旅行に行って、世界のさまざまな地域の文化を知ることは本当に心躍る経験になります。皆さんの頭の中に残っている記憶にも、そういった異文化での思い出が多々あるのではないでしょうか。
異国の文化に触れ、自国の文化を再認識したり、異文化の人々の優しさに触れたりすることも、海外旅行の醍醐味でしょう。そのようなかけがえのない体験をするためには英語力が必要です。
まずは、英語を聞きとることができなければなりません。相手の言っていることが分からなければ、会話を続けることができないからです。また、英語自体もそうですが、英語を繰り出す時の表情やジェスチャーを使えるようになる必要があります。
日本人の英語学習者には、英語を話す時に、目が泳いでしまう人が多いようです。きちんと相手の目を見て話せるようになるトレーニングが必要です。正しい英語を話すことはもちろん大切ですが、それ以上に、言葉を伝える時の表情やジェスチャーを身に付けなければなりません。人は相手を理解する時、言葉そのものよりも、その話し方や表情から多くの情報を読み取っているのです。
英文法を身に付けながら、その言葉に伴う表情やジェスチャーを身に付けるトレーニングをしましょう。
英語の趣味(映画・洋楽・雑誌など)を楽しみたい!
英語を仕事で使う必要がないと、なかなか必要に駆られないので、英語力を鍛える機会が少なくなります。日本にいて英語を身に付けた日本人には共通点が二つあります。
一つは、モチベーションを保つために、海外旅行に行ったり、洋画を観ることです。海外に出ると、英語の必要性を身に沁みて感じますし、洋画を観ると、自分が覚えたフレーズが聞き取れるなど、学びが役に立った喜びがあるからです。
もう一つは、こまぎれの短い時間を利用する習慣ができているかどうかです。忙しい日常の中で、なかなかまとまった時間をとることは難しいものです。短い時間でもいいので、毎日英語を使う習慣を身に付けましょう。
また、ただ英語を使う外国人とコミュニケーションを取るだけでは、英語力は成長していきません。目標設定として、大人が観る映画を、英語でストレスなく楽しめるレベルを目指すことが英語習得の近道です。